2015年にSPG(スターウッド・プリファード・ゲスト)がMarriott(マリオット)によって買収された結果、SPGおよびMarriott、そしてリッツカールトンが一つになりました。SPG(スターウッド・プリファード・ゲスト)とはスターウッドのホテルプログラムのことですが、プログラム統合は2018年と発表されましたので、基本的には2018年までSPG会員優遇が継続することになっています。
SPGアメックスと呼ばれるクレジットカードを保有している場合、無条件でSPGのゴールド会員になれる上に、マリオットとリッツカールトンにもステータスマッチが可能です。SPGアメックスでゴールド会員の方は、内容が非常に気になるところでしょう。
そもそもステータスマッチとは、あるホテルプログラムで上級会員になっていると、無条件で別のホテルプログラムの上級会員資格が取れることを意味します。今回のケースで言うと、SPGのゴールド会員であれば、マリオットやリッツカールトンに泊った経験がなくても、一気にマリオットあるいはリッツカールトンのゴールド会員になることができます。
そして、今回のステータスマッチに関してはSPG会員が有利です。その理由は、エリート資格を取得するために必要となる宿泊数が関係しています。通常、Mariottのゴールドに必要となる宿泊数は50泊で、SPGゴールドの10滞在か25泊と比較して難しくなっています。
SPGのゴールドはMarriottで言えばシルバーに相当し、SPGのプラチナはMarriottのゴールドに相当します。一般的にステータスマッチの際には、何もする必要がないままゴールド会員などになることができますが、その後の一定期間内に一定の利用がない場合は失効するケースが多くなっています。しかし今回は、SPG、Marriott、リッツカールトンの3種類の中でいずれか一番高いランクが全てに適用できます。つまり、SPGアメックスを持っていれば、3種類のホテルプログラムにおいてゴールド会員でいられるという訳です。
さらに、エリート資格のステータスマッチだけに限らず、ホテルのポイントも相互交換できるようになりました。SPGでは「スターポイント」、Marriottおよびリッツカールトンでは「リワードポイント」ですが、交換レートとして1スターポイントが3リワードポイントに交換できるようになります。